無料のグリッドアプリで一番のおすすめはOvergridです。広告もアカウントもなく、iPhone、iPad、Mac、Androidで調整できるグリッドが使えます。制限はプロジェクト3つまでと、保存画像が小さくなることです。DrawinGridは無料アプリで最も人気ですが、広告が表示されます。ブラウザなら、imageonline.ioのGrid Makerが写真をアップロードせずに使えます。
アプリストアの「無料」が意味するのは、インストール時に代金がかからないことだけです。以下のアプリはそれぞれ別のかたちで代償があり、この記事ではそれを具体的に書いています。2026年10月に、各アプリのApp Store掲載ページ、Google Play掲載ページ、プライバシーラベル、公式サイトをすべて確認しました。価格は米国ストアの価格で、国によって異なります。少しなら払ってもよい、有料アプリも含めて比べたいという方は、アーティスト向けグリッドアプリのおすすめをご覧ください。
グリッドアプリの「無料」の代償
グリッドアプリは小さな道具です。写真に線を引くのにサーバーは要りません。それでも無料で提供されているなら、代償は次の6つのどこかに出ます。
- 広告。 バナーや、操作の合間に出る全画面広告です。Google Playの掲載ページには「広告を含みます」(Contains ads)と表示されます。App Storeでは、アプリ内課金に「広告を削除」の項目がないか確認してください。
- サブスクリプション。 グリッドは無料でも、便利なオプションが週額や月額です。
- プロジェクト数の上限。 数枚の写真にはグリッドを引けますが、その先は削除するか課金することになります。
- 書き出しサイズの制限。 保存される画像のサイズが抑えられます。スマホでは問題なくても、大きく印刷すると粗くなります。
- アカウント。 サインインが必要な機能があると、作品は誰かのサーバーに置かれます。
- データ。 プライバシーラベルを見ると、広告用の識別子が端末の外に出るかどうかが分かります。
どれも不誠実なわけではありません。ただ、3週間かけて描く絵を始める前に、自分が何に同意するのかは知っておきたいものです。絵画やスケッチのアプリ全般についてこの疑問を掘り下げた記事は、無料のお絵描きアプリ、買い切りはないの?にあります。
無料グリッドアプリ一覧
| アプリ | 対応環境 | 広告 | 費用がかかる部分 |
|---|---|---|---|
| Overgrid | iPhone、iPad、Mac、Android | なし | 買い切りのアップグレード:プロジェクト無制限、フル解像度での保存、明度スタディと色温度のツール |
| DrawinGrid | iPhone、iPad、Android | あり | 広告削除の購入。クラウド同期とAIはProサブスクリプション |
| Grid # - Add grid on image | iPhone、iPad | あり | 機能追加と広告削除で3.99ドル |
| GridArt | iPhone、iPad、Android | あり | プレミアムは週額(3.99ドル)または月額(12.99ドル) |
| Photorealism: Grid Method | iPhone、iPad、Android | あり | 広告削除。同期用のアカウントは任意 |
| imageonline.io Grid Maker | あらゆるブラウザ | ページ内に表示 | なし |
| Luuk Minkman’s Grid Overlay Tool | あらゆるブラウザ | ページ内に表示 | なし |
1. Overgrid:広告なしで一番おすすめの無料グリッドアプリ
Overgridは私たちのアプリです。そのため、無料プランをそのまま、制限も含めて書きます。
ずっと無料で使えるもの。 ギャラリーまたはカメラから写真を選ぶと、すぐにグリッドが表示されます。行と列を設定し、正方形を維持するかどうかを選び、線の太さ、不透明度、6色のプリセットカラーから好みを決められます。描く顔に線がかかりすぎるときは、グリッドをライン、ドット、クロスに切り替えられます。ごちゃごちゃした写真でも線が見えるようにアウトラインを付けたり、マスに番号を振って位置を見失わないようにしたり、対角線を足したりもできます。写真をキャンバスの比率に合わせてトリミングし、回転することも可能です。プロジェクトを開いている間は画面が消灯しないので、イーゼルに立てかけたスマホがロックされることもありません。
無料プランでできないこと。 プロジェクトは同時に3つまでです。保存と共有の画像は小さめのサイズになり、スマホやタブレットでは鮮明ですが、ポスターサイズに印刷する資料としては粗くなります。透かしは入りません。
アップグレードで加わるもの。 プロジェクトの無制限化、好きなグリッドカラー、明るい部分でも暗い部分でも見えやすいアダプティブカラー、キャンバスサイズ(実物のキャンバスの寸法をセンチまたはインチで入力すると、Overgridがグリッドを計算するモード)、テンプレートの保存、フル解像度での保存に加えて、絵画向けの2つのツールが使えます。写真を2〜8レベルの明暗に単純化する明度スタディと、暖色と寒色の分布を示す色温度です。購入は一度だけです。App Storeの掲載ページにも、フルアクセスは買い切りで、サブスクリプションではないと明記しています。
プライバシー。 アカウントなし、クラウドなし、広告なし。写真は端末の中にとどまります。匿名の利用状況の分析とクラッシュレポートは送信され、どちらのストアのプライバシーラベルにも記載されています。Google Playのデータセーフティのセクションでは、他の企業とデータを共有していないことも確認できます。
対応環境: iPhone、iPad、Mac(App Store)、Android(Google Play)。 正直な注意点: プロジェクト3つまでと、保存画像が小さくなること。1枚の資料を画面を見ながら描くスタイルなら、どちらにも届かないかもしれません。
2. DrawinGrid:一番人気の無料グリッドアプリ、ただし広告あり
ButterflyRayのDrawinGridは、美術の先生に薦められたという学生のレビューによく登場するグリッドアプリです。数字もそれを裏づけています。App Storeでは5,000件以上の評価で平均4.74、Google PlayではDrawing Gridの名前で100万回以上インストールされています。開発も続いており、2026年9月に更新されました。
基本のグリッドにプロジェクト数の上限はありません。開発元のサイトによれば、グリッド、画面上でのトレース、ARトレースは「アカウントなしで」使えます。ただし、アプリはグリッドの枠を大きく超えて成長しました。プロジェクトのタイムライン、クラウド同期、AIによるタイトルの提案、公開ギャラリーなどで、これらの機能にはアカウントが必要です。
代償は広告です。Google Playでは「広告を含みます」と表示され、App Storeには10.00ドルの広告削除の購入とProプランが並びます。開発元のサイトも、クラウドストレージとAIについて「任意のアプリ内課金とサブスクリプション」があると説明しています。2026年8月のApp Storeのレビューには、Proの購入がいまは月額サブスクリプションのように動くという声もありました。広告が気にならないなら、無料で無制限に使える頼れるグリッドです。
対応環境: iPhone、iPad、Android。 正直な注意点: 課金しない限り広告が出ること。そして、アカウントとサブスクリプションに寄っていく機能の広がり。
3. Grid # - Add grid on image:シンプルだが更新は止まっている
Grid # - Add grid on imageは、2015年に登場したiPhone向けでも古株のグリッドアプリで、App Storeでは10,000件以上の評価で平均4.61です。役割はひとつ、写真に長方形か正方形のグリッドを重ねることです。RGBで自由に選べる線の色、透明度、1〜20の線幅、対角線、画像からのカラーピックに対応しています。
一部のオプションは有料です。3枚目のグリッドレイヤー、グリッドの移動と回転、正方形グリッドの一種は、アプリ自身の説明でProの機能とされ、「More features & Remove Ads」という3.99ドルの買い切りで解除されます。名前のとおり、無料版は広告つきということです。最後の更新は2024年4月で、この記事の執筆時点から2年以上前です。完成したまま改良の止まった道具だと考えてください。
対応環境: iPhone、iPad。Androidは非対応。 正直な注意点: 無料版は広告つき。2024年4月以降、更新なし。
4. GridArt:機能は豊富、ただし広告とサブスクリプションつき
GridArtは、機能の一覧が長いほうのアプリです。行と列、またはミリ、センチ、インチ単位の寸法によるグリッド、対角線、行と列のラベル、スケッチフィルター、白黒変換、トリミングのプリセットがあります。Google Playではインストール数が100万回を超えました。
引っかかるのは収益モデルです。どちらのストアでも広告ありと表示され、App Storeには、GridArt Weekly Premiumが3.99ドル、Monthly Premiumが12.99ドルで並んでいます。最近のApp Storeのレビューには広告の多さを率直に訴えるものがあり、2026年1月には、資料にグリッドを引くだけで「20分くらい広告」だったという声がありました。グリッド自体は動きます。代償はその周りの体験にあります。
対応環境: iPhone、iPad、Android。 正直な注意点: 広告が多いこと。機能の解除には週額または月額のサブスクリプションが必要なこと。
5. Photorealism: Grid Method:フォトリアリストが作ったアプリ
Photorealism: Grid Methodは、2026年9月に公開された、新しい本格派です。フォトリアリストのDylan Eakinが設計しました。グリッドにとどまらず、用紙のサイズをインチまたはセンチで指定してグリッドを合わせ、行と列にラベルを付け、描く工程ごとに資料を明暗のレイヤーに分け、マスを完了としてマークして時間を記録し、描いた絵の写真と資料を見比べられます。App Storeの初期評価は、79件で4.95と高めです。
無料版は広告つきです。App Storeでは「Contains Advertising」と表示され、広告削除の購入が並びます。開発元のサイトによると、広告削除は月額の自動更新です。サインインは任意で、複数の端末でプロジェクトを同期したいときだけ必要です。
対応環境: iPhone、iPad、Android(Google Play)。 正直な注意点: 広告があり、消すには継続課金が必要なこと。公開から数週間のアプリであること。
無料で使えるグリッドツール(Web版、インストール不要)
パソコンの前で、グリッド入りの画像が1枚だけほしいなら、ブラウザのツールが最短です。次の2つは、どちらもブラウザの中でグリッドを描きます。
**imageonline.io Grid Maker**では、列の数(行は自動で決まります)、線の幅と色、対角線、余白の文字と数字のラベル、カラー、白黒、グリッドのみの表示を設定できます。JPG、PNG、WebPでダウンロードできます。プライバシーの説明がはっきりしています。「アップロードも、アカウントも、サーバー側のコピーもありません」。
**Luuk Minkmanのグリッドオーバーレイツール**では、マスの数、線の幅と色、用紙サイズをミリ、センチ、インチで指定し、グリッド入りの画像をPNGでダウンロードします。
どちらのページも、ツールの周りに表示される広告で運営されていて、画像の中に広告は入りません。Webツールに欠けているのは、作業のための環境です。プロジェクトとして保存されず、キャンバスの隣に立てかけたスマホでは使いにくくなります。パソコン用のソフトなら、GIMPのグリッドフィルターも無料です。手順は写真にグリッドを重ねて描く4つの方法で解説しています。
Android向けの無料グリッドアプリのおすすめ
Androidには、iPhoneよりグリッドアプリの数が多く、その大半が広告つきです。インストール数の実績があるAndroidのグリッドアプリで、2026年10月時点でGoogle Playの「広告を含みます」の表示が付いているのは、DrawinGrid(100万回以上)、GridArt(100万回以上)、Grid Drawing - Grid Maker(100万回以上)、Grid App for Artists(10万回以上)です。
広告のないAndroid向けグリッドアプリなら、Overgridです。広告もアカウントもなく、写真は端末の中にとどまり、Androidタブレットでも同じアプリが動くので、イーゼルの横に大きな画面で資料を置くこともできます。広告が気にならず、お金をかけずにプロジェクトを無制限に使いたいなら、実績のあるDrawinGridが確実です。
iPhone・iPad向けの無料グリッドアプリのおすすめ
iPhoneとiPadで広告のない無料アプリを選ぶなら、Overgridです。Macでも動きます。広告つきの人気の無料アプリはDrawinGridです。Grid #は手早くグリッドを引くには今も使えますが、更新は2024年4月で止まっています。鉛筆でリアリズムを描き、広告が気にならないなら、Photorealismも注目です。買い切りの有料アプリでもよいなら、グリッドアプリの総まとめでGrid Painterなどを紹介しています。
無料グリッドアプリを30秒で見分けるコツ
インストールする前に、掲載ページで4つの点を確認しましょう。
- 広告の表示。 Google Playでは、アプリ名の下に「広告を含みます」(Contains ads)と出ます。App Storeでは、「広告を削除」のアプリ内課金や、「Contains Advertising」の記載を探します。
- アプリ内課金の一覧。 App Storeでは、アプリ内課金までスクロールします。「週額」や「月額」とあればサブスクリプションです。項目がひとつだけなら、たいてい買い切りのアンロックです。
- 最終更新日。 グリッドアプリに毎月の更新は要りませんが、何年も放置されたアプリは、次のOSで動かなくなるかもしれません。
- プライバシーラベル。 「ユーザを追跡するために使用されるデータ」や広告用の識別子があれば、広告ネットワークが入っています。
そのうえで、写真を1枚グリッドにして保存してみましょう。必要なサイズで保存でき、途中で邪魔が入らなければ、そのアプリは合格です。
まとめ
一番よい無料のグリッドアプリは、その代償を払ってもよいと思えるアプリです。Overgridは、お金も広告もなく、プロジェクト3つまでと小さめの保存画像という制限のもとで、絵画向けツールに買い切りで払う価値があると思えるまで使えます。DrawinGridは無制限で、代償は広告です。GridArtとPhotorealismは、広告が出て、抜け出すには継続課金です。ブラウザでは、imageonline.ioとLuuk Minkmanのツールが、インストールなしで基本を済ませてくれます。
グリッド法そのもの、つまりマスの大きさの決め方からキャンバスへの転写までを知りたい方は、グリッド法の完全ガイドをご覧ください。広告のないグリッドから始めるなら、OvergridをiPhone、iPad、MacまたはAndroidでダウンロードしてください。