無料のお絵描きアプリで2026年に一番おすすめなのは、絵を「描く」ことを楽しみたいならTrazuです。iPhone、iPad、Mac、Androidで動き、広告もアカウントもなく、ペイントエンジンのすべてが無料で使えます。iPadで一番太っ腹なのはAdobe Fresco、落ち着いて使えるスケッチアプリはSketchbook、無料で使える道具の数が一番多いのはアイビスペイントXですが、こちらは広告が出ます。

先に結論を書きましたが、続きも大事です。ストアの「無料」には、中身のまったく違う条件が混ざっているからです。広告が出る無料もあれば、30日だけの無料もあります。有名なのに、そもそも無料ではないアプリもあります。ここでは、ずっと無料で使い続けられるアプリを七つ、順位をつけて紹介します。続けて、端末別のおすすめと、無料に見えて無料ではない三つの名前も取り上げます。価格、対応端末、広告の表示はすべて、2026年10月に公式のストア掲載と開発元のサイトで確認しました。価格は米国ストアのもので、国によって変わります。

無料アプリがどうやって収益を上げているのかという話は、別の記事無料のお絵描きアプリ、買い切りはないの?にまとめました。こちらは実用編のランキングです。

無料お絵描きアプリ早見表

アプリ iPhone iPad Android 広告 課金する場合
Trazu 対応 対応 スマホとタブレット なし 買い切りのプレミアム
Adobe Fresco 対応 対応 非対応 なし Fresco自体に課金要素なし
Sketchbook 対応 対応 スマホとタブレット なし 2.99ドルの買い切りバンドル
アイビスペイントX 対応 対応 スマホとタブレット あり 広告削除15.99ドル、またはサブスクリプション
Krita 非対応 非対応 タブレットとChromebook(ベータ版) なし ロックされた機能なし
Infinite Painter 対応 対応 スマホとタブレット なし 買い切りの「Get Everything」
メディバンペイント 対応 対応 スマホとタブレット あり サブスクリプション、または広告削除アドオン

1. Trazu:どの端末でも使える、一番おすすめの無料ペイントアプリ

Trazuを首位にした理由はひとつです。本物の絵の具のような動きを無料で味わえて、AppleでもAndroidでも使え、登録も中断もないアプリは、このリストの中でこれだけだからです。

筆は絵の具をひとすくい分だけ持っていて、引くほど減っていきます。長いストロークは、本物の筆と同じようにかすれて途切れます。キャンバスに残った濡れた色の上を引くと、その色を拾って混ざります。スタイラスなら、筆圧がそのまま線に出ます。画材は9種類あり、それぞれ振る舞いが違います。油彩は引きずって混ぜられ、水彩は透けて、縁がにじみます。木炭、チョーク、パステルは紙の凹凸を拾い、インクはくっきり、エアブラシはやわらかなグラデーションを作ります。ブラシの先は、ラウンド、フラット、フィルバート、ファン、ナイフなど20種類以上。絵の具が実際に引っかかる紙の質感の上で動きます。ホットプレスの水彩紙から、キャンバス地、クラフト紙まで揃っています。スポイト、塗りつぶし、HSBのカラーピッカー(HEX入力つき)、切り抜き、反転、元に戻す、写真を読み込んでその上から描く機能など、日常の道具も備えています。

無料プランは体験版ではなく、本物のアプリです。ペイントエンジンのすべてと、PNG・JPEGの書き出し、保存できる作品数の上限つきで使えます。レイヤー(無料でも数枚、プレミアムならもっと)、長方形・フリーハンド・楕円の選択、対称、三分割法やグリッドといった構図ガイドも使えます。

料金を取らないものも、同じくらい大切です。Trazuには広告も、アカウントも、会員登録も、メールアドレスの入力もなく、完全オフラインで動きます。絵は端末の中に残ります。Trazuプレミアムは買い切りで、ずっと手元に残り、サブスクリプションはありません。作品数の上限がなくなり、レイヤーが増え、バリュー、色温度、彩度、コントラストの4つのビューが加わります。講師が見るように、自分の絵を点検するためのビューです。さらに、黄金螺旋やダイナミックシンメトリーといった古典的な構図ガイド、透過PNGの書き出し、巨匠の筆と紙も使えるようになります。

対応端末: iPhone、iPad、Mac(App Store)、Androidのスマホとタブレット(Google Play)。 広告: なし。 こんな人に: 広告もアカウントもなしに、どの端末でも絵の具のような描き心地で描きたい人。 正直な弱点: Trazuは新しいアプリなので、まだレビューの蓄積が長くありません。また、あくまでペイントが中心のアプリです。コマ送りのアニメーションやマンガ制作の流れが必要なら、後述のFrescoやメディバンペイントをご覧ください。

2. Adobe Fresco:iPadで一番太っ腹な無料アプリ

Adobe Frescoは、Adobe自身の言葉で「Free for all」とうたっています。これは体験版ではありません。App Storeの掲載には、リアルな絵の具やベクターブラシを含む数千種類のブラシ、無制限のレイヤー、コマ送りのアニメーション、対称ガイドが並び、約6万2000件の評価で4.7の評価を得ています。Adobeが「本物のように広がり、混ざり、にじむ」と説明するライブブラシは、多くのiPadユーザーが他のアプリを探さなくなる理由です。

Fresco本体で売られているものはありません。アプリ内課金はPhotoshopなどAdobeアプリとのバンドルだけで、Frescoを使うために買う必要はまったくありません。

対応端末: iPhoneとiPad(iOS・iPadOS 18以降)、そしてWindows。Androidは非対応。 広告: なし。 こんな人に: ライブの絵の具ブラシとアニメーションを備えた、無料で最も奥深いiPadアプリを探している人。 正直な弱点: Android版が一切ないこと。iPadOS 18に対応しない古いiPadでは使えないこと。そして単独のアプリというより、Adobeのエコシステムの一部であること。

3. Sketchbook:初心者にやさしい、落ち着いた無料スケッチアプリ

Sketchbookは現在Sketchbook, Inc.が提供していて、ただ絵を描きたい人の最初の一本としては、いまも一番安心できます。開くとすっきりしたキャンバスがあり、鉛筆、マーカー、エアブラシ、ぼかしツールのほか、ブレンドモード付きのレイヤー、ガイド、定規まで、すべて無料です。App Storeでは22万件以上の評価で4.8を保っています。

任意の購入がひとつだけあります。Premium Bundleは、米国App Storeで2.99ドルのアプリ内課金による買い切りです。カスタムブラシ、レイヤーのグループ化とマスク、キャンバスのリサイズ、PDF書き出しが加わります。ランキング記事の中には、Sketchbookを「100%無料」と書いているものもあります。実際には「ほぼ無料」ですが、それでも十分に良い条件です。なお、iPhoneで買った分はAndroidには引き継がれません。

対応端末: iPhone、iPad、Android。 広告: なし。 こんな人に: 落ち着いて見慣れた画面で、スケッチやペン入れをしたい初心者。 正直な弱点: 更新が遅いこと(直近の更新は2026年の半ば)。そしてペイントよりも、ドローイング寄りのツールであること。ほかにも始めやすいアプリが知りたい人は、シンプルなお絵描き・ペイントアプリのおすすめもどうぞ。

4. アイビスペイントX:道具は一番多い無料アプリ、代わりに広告が出ます

アイビスペイントXは、ポケットに入るイラストスタジオです。シリーズ累計のダウンロードは5億を超えます。App Storeの掲載には、13万種類以上のブラシ、27種類のレイヤー合成モード、スクリーントーン、ベクターツールが並び、約30万件の評価で4.7を得ています。アニメ、マンガ、レイヤーを重ねるイラストなら、無料版だけでも驚くほどの内容です。

代わりに差し出すのは、注意力です。両方のストアで広告ありの表示があり、画面の上か下にバナーが出ます。公式のプラン比較によると、買い切りの広告削除アップグレードが15.99ドル、プレミアム会員が月額4.49ドルまたは年額27.99ドルです。無料ユーザーはベクターツールが1日1時間まで、クラウドストレージは64MBまでに限られます。

対応端末: iPhone、iPad、Android。 広告: あり。 こんな人に: 広告が気にならず、お金をかけずに最も多くのツールを使いたいアニメ・マンガ系の絵師。 正直な弱点: 集中しているときに広告が出ること。そして、いちばん使いたい追加機能がサブスクリプションの先にあること。広告が気になるなら、広告のないアイビスペイントの代わりになるアプリを読んでみてください。

5. Krita:本当に無料のオープンソース、ただし使う端末を選びます

Kritaは、このリストの中でもっとも純粋に無料のアプリです。オープンソースで、ドキュメントには「有料の壁で囲われた機能は一つもない」と書かれています。デスクトップでは、レイヤー、マスク、アニメーション、強力なブラシエンジンを備えた、プロ向けのペイント環境です。

モバイルでは、細かい注意書きを読んでください。Kritaのダウンロードページには「Apple iPads and iPhones are not supported」とあります。Androidについては、Google Playの掲載に、このアプリは「Kritaのベータ版であり、まだ本格的な作業には向きません」とあり、スマホには非対応で、タブレットとChromebookだけで使えると書かれています。

対応端末: AndroidタブレットとChromebook(ベータ版)、そしてWindows、macOS、Linux。 広告: なし。 こんな人に: AndroidタブレットかChromebookを持っていて、デスクトップ級のツールを無料で使いたい人。 正直な弱点: タブレットでもデスクトップの操作画面であること。スマホ版もiPad版もないこと。そして開発元自身がAndroid版をベータ版と呼んでいること。

6. Infinite Painter:無料でも洗練されていて、あとから買い切りで解放できます

Infinite Painterは、デザインの美しい、スタイラスと相性のいいペイントアプリで、内蔵ブラシは数百種類、筆圧と傾きにも完全に対応しています。無料プランの制限は正直です。Androidでは、デバイスの解像度で3枚のレイヤー、内蔵ブラシのすべて、ブラシの編集、塗りつぶし、投げ縄、対称が使えます。iPhoneとiPadでは、7日間はすべてを試せて、その後はレイヤーが5枚になります。

そのほかの機能は、買い切りの「Get Everything」で解放されます。米国App Storeでの表示は9.99ドル。サブスクリプションではありません。

対応端末: iPhone、iPad、AppleシリコンのMac、Androidのスマホ、タブレット、Chromebook。 広告: なし。 こんな人に: いずれ一度だけ払うつもりで、最初から洗練された画面で描きたい人。 正直な弱点: レイヤーを重ねるイラストには、無料の数枚は少し窮屈です。無料プランは、長めの試乗だと考えてください。

7. メディバンペイント:どの端末でもマンガの道具が無料、ただし広告つきです

メディバンペイントは、マンガを描く人のための無料アプリです。iPad版の掲載には、180種類の標準ブラシに加え、コマ割り、スクリーントーン、フォントのツールがあり、無料のWindows・Mac向けデスクトップ版もあるので、MediBangのクラウドを通して、端末をまたいでマンガを描き進められます。

アイビスペイントXと同じく、広告で成り立つアプリです。Google Playには「広告を含む」の表示があり、App Storeには広告ありと記載されています。広告の削除は別売りのアドオンで、iPad版の掲載では7.99ドル、メディバンプレミアムはサブスクリプションです。クラウド機能にはメディバンのアカウントが必要です。

対応端末: iPadとiPhone(別々のアプリ)、Android、Windows、Mac。 広告: あり。 こんな人に: スマホ、タブレット、パソコンで、無料のコマ割りとスクリーントーンを使いたいマンガ家。 正直な弱点: 広告があること。そしてAppleの端末では、iPhone版とiPad版が別々のアプリであること。

無料に見えて無料ではない三つの名前

Procreate。 iPadの代表的なお絵描きアプリに、無料版はありません。ProcreateはiPad版がApp Storeで12.99ドルの買い切り、iPhone向けのProcreate Pocketは5.99ドルです。2026年10月に公開されたProcreate Pocket 5には、iOS 26が必要です。どちらもAndroidでは動きません。すばらしいアプリに見合った価格ですが、「無料かどうか」と聞かれれば、答えは「いいえ」です。そもそも必要かどうかは別の問題で、Procreateは必要?で答えています。

Clip Studio Paint。 無料と表示されていますが、タブレットで無料なのは30日間の体験期間のことです。Google Playの掲載には「作品を保存・書き出しするには、年額または月額のプランが必要です」と明記されています。スマートフォンでは、体験期間が毎月30時間分ずつ更新されます。すばらしいプロ向けのツールですが、料金体系はサブスクリプションです。

「Android向けProcreate」をうたうアプリ。 公式のProcreateにAndroid版はありません。その名前を使っているのは別のアプリです。本当の選択肢は、AndroidでProcreateの代わりになるアプリで紹介しています。

端末別:一番おすすめの無料お絵描きアプリ

iPadで使う無料お絵描きアプリ: 広告もアカウントもなく、絵の具のように描きたいならTrazu。無料で最も奥深い機能とアニメーションが欲しいならAdobe Fresco。どちらもApple Pencilと好相性です。

iPhoneで使う無料お絵描きアプリ: TrazuかSketchbook。小さな画面では、機能の数よりも落ち着いた操作画面のほうが大切です。iOS 18以降ならFrescoもiPhoneで使えます。

Androidスマホで使う無料お絵描きアプリ: ペイントならTrazu、スケッチならSketchbook。どちらも広告がありません。KritaとFrescoはAndroidのスマホでは使えません。

Androidタブレットで使う無料お絵描きアプリ: ペイントならTrazu。デスクトップ級のツールが欲しくて、ベータ版でも構わないならKrita。あとから一度だけ払うつもりならInfinite Painter。

初心者向けの無料お絵描きアプリ: TrazuかSketchbook。どちらも数秒で描けるキャンバスが開き、広告も出ません。初心者にとって、ブラシの数よりずっと大切なことです。お子さんが使うなら、広告つきのアプリは避けてください。

広告なしの無料お絵描きアプリ: Trazu、Adobe Fresco、Sketchbook、Krita、Infinite Painter。

無料のお絵描きアプリを30秒で見分ける方法

インストールする前に、ストアのページで三つのことを確認してください。Google Playでは、アプリ名の下にストア自身が「広告を含む」と表示するので、その表示がなければ確かな目安になります。App Storeでは、アプリ内課金の一覧を見ます。「広告削除」という名前の項目があれば無料版には広告があり、「月額」や「年額」の項目があればサブスクリプション、ひとつだけの解放項目なら買い切りです。最後に、説明文で「トライアル」という言葉を探してください。あれば、その「無料」はアプリのことではなく、一か月間のことです。

まとめ

2026年のおすすめの無料お絵描きアプリは、最初の一週間が過ぎても無料のままのアプリです。Trazuを第一に選んだのは、本物の絵の具のような動きをiPhone、iPad、Mac、Androidで、広告もアカウントもなく、完全オフラインで無料のまま楽しめるのはTrazuだけだからです。もっと使いたくなったときのTrazuプレミアムも買い切りです。iPadで一番太っ腹な無料アプリはAdobe Fresco、落ち着いて使えるスケッチアプリはSketchbook、広告が気にならなければ、道具の数が一番多いのはアイビスペイントXです。

まずはTrazuの無料版を、iPhoneとiPad、Mac、またはAndroidで試して、今日、一枚描いてみてください。